インハウスのデータアナリストの業務紹介 はじめに
2019年からデータアナリストとしてのキャリアをスタートし、メーカーとコミュニケーションアプリを提供する会社の2社でインハウスのデータアナリストとして勤務の経験があります。
データアナリストに興味のある方に向け、どのように業務を進めるのか、関係者はどのような方たちか、が参考になればと思いまとめてみたいと思います。
このような方向けの話になります
- データアナリストなりたてで業務の関係者を整理したい
- データアナリストがどのような業務をしている人なのか気になる
- データアナリストになりたいので業務のイメージを具体化したい
データアナリストとは
この記事をご覧いただいている方はご存じの方が多いかもしれませんが、データアナリストとは、を改めて少し説明させて頂きます。
データアナリストは、データに基づいて意思決定をサポートする役割を担う専門家です。組織や企業が生成し収集したデータを分析し、有益な洞察やパターンを見つけ出すことに焦点を当てます。
数値データや統計データ、テキストデータ、ビジュアルデータなど、さまざまな形式のデータを取り扱います。データベースやデータウェアハウスからデータを抽出し、クレンジング(欠損値や異常値の修正)や変換を行い、分析のための準備をします。
また、データ分析の手法やツールを駆使してデータの傾向やパターンを理解し、洞察を導き出します。彼らは統計分析、データマイニング、機械学習、予測モデリングなどの手法を使用して、データの背後に潜む意味を解明します。
さらに、得られた結果や洞察を可視化し、報告書やプレゼンテーションなどの形で他のステークホルダーと共有します。また、ビジネス上の課題や機会を特定し、データに基づいた意思決定を支援する戦略的なアドバイスも提供します。
そのなかでも、事業会社に所属して自社サービスの分析を行う場合は「インハウス」のデータアナリストと呼ばれたりします。
また、データアナリストは大きく2パターンあると言われます。
「コンサル型」:データ分析の結果をもとに、課題解決のための現場施策のコンサルティングを行います。クライアントが抱える課題に対して仮説を立て、具体的な解決案の提案や、施策実施後の検証などを行います。
「エンジニア型」:上記を行うためのデータ基盤開発や整備。
ちなみに私は「コンサル型」よりのハイブリッド型になるかと思います。
インハウスのデータアナリストが社内の関係者とやること
インハウスのデータアナリストが社内のどのような方と業務を進めるかを以下にまとめてみます。
データアナリストが業務を行う関係者
主要な関係者は以下の3職種の方になります。
- 企画(マーケティング)
- 開発
- データサイエンティスト
データアナリストとしてやること
- with 企画(マーケティング)
- 企画のメンバーが見れないデータを提供する、見れてはいるけど工数かからずに確認できる環境を提供する。以下の様な具体例があります。
- 施策の効果測定
- アドホックなデータ抽出依頼
- KPI進捗確認用のレポート
- 企画のメンバーが見れないデータを提供する、見れてはいるけど工数かからずに確認できる環境を提供する。以下の様な具体例があります。
- with 開発
- 分析環境に分析に必要なデータを準備するためのやりとりを行う。
- 分析に必要なデータが取れているかの確認、取れていなければ取れるようにするための開発依頼をおこなう。
- with データサイエンティスト(リコメンドロジックの実装など、より専門性高いメンバー)
- サイエンティストはプロジェクト単位でアサインされることが多いので、企画とサイエンティストとのやりとりをデータ整理の面でカバーする
- リコメンドロジックの開発などのプロジェクト進行をサポートする
データアナリストが業務進行するうえで必要と感じたスキル
- ファクトを特定する情報整理のスキル
- 分析に必要なデータ確認やサービスの仕様確認を行う上で、不明確なことが多いので情報整理の精度とスピードは重要であると感じます。
- 課題を特定してアウトプットにつなげるためのコミュニケーションスキル
- 企画の方に依頼を頂く際に、依頼者の方も課題や目的が明確でないことがあるので特定して要件を整理できるとより良いかと思います。
- 環境が変わっても分析が実施できるエンジニアリングスキル
- データアナリストに必要なスキルは多岐にわたりますが、開発環境が変わっても問題なく分析が実施できるスキルがあると食いっぱぐれないのではないかと思います。
参考になれば幸いです☕
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