データアナリストとは
わたしは2019年からデータアナリストとしてのキャリアをスタートし、メーカーとコミュニケーションアプリを提供する会社の2社でインハウスのデータアナリストとして勤務の経験があります。
データアナリストに興味のある方に向け、業務内容や必要なスキル、キャリアパスといった点をまとめてみます。
データアナリストの業務
データアナリストの役割
- データを分析するための要件(分析の目的、取得が必要なデータ、データの取得元など)を整理する
- データベースやスプレッドシートなどからデータを収集し、クエリを実行して分析する
- 統計的な手法やデータ可視化ツールを使ってデータを整理し、レポートやダッシュボードを作成する
- 過去のデータやトレンドを分析し、事業上の意思決定を支援する
まとめると、「データを収集・加工・分析し意思決定を行う支援すること」です!
データサイエンティストとの違い
データアナリストは分析結果からレポーティングやダッシュボード化を行うのに対し、データサイエンティストは機械学習や統計モデリングなどの高度なテクニックを用いてより複雑な問題に取り組みます。
役割のすみわけを図示してみると下記の様なイメージとなります。
要件整理やデータ加工・分析は共通する役割と言えます。
データアナリストに必要なスキル
データアナリストに必要なスキル5選
データアナリストには以下のスキルが必要とされています。
- プログラム
- SQL
- Python
- データを加工・分析するためのプログラムの知識です。
- データベース
- データ形式や構造化の理解
- SQLによるデータ抽出/加工
- データを格納しているデータベースの知識となります。Google CloudやAWSなどのクラウドの知識を求められる場合も多いかと思います。
- 分析ツール
- BIツール
- スクレイピングツール
- Tableauが代表的ですが、データを分析・可視化できるBIツールの操作は必須のスキルと言えます。
- ロジカルシンキング
- ロジックツリーなどを活用した体系的整理
- 統計学
- 分析/解析
- 分析において、統計的判断が必要な場合もあるので統計知識も求められます。
- 分析/解析
特に、SQLやBIツールは業務を進めるためにマストなスキルになります!
プログラムの学習は現役エンジニアから学べる TechAcademy [テックアカデミー] のご活用をぜひご検討ください!
データアナリストに向いている人
- 上記のスキルを身に着けるために継続して学習できる
- 上記の5つのスキルは短期間で身につくものではありません。継続的に、足りない部分を整理しつつ学習していく必要があります。
- 論理的思考とビジネス感覚がある
- 例えばエンジニアであれば論理的思考に特化、営業であればビジネス感覚に特化できていればよいかもしれません。しかし、データアナリストはビジネスドメインを理解しつつ論理的に分析を行う必要があります。
データアナリストの分類
コンサル型とエンジニア型
データアナリストは、コンサル型とエンジニア型に分類できます。
それぞれ解説してみます。
コンサル型
データ分析の結果をもとに、課題解決のための現場施策のコンサルティングを行う。クライアントが抱える課題に対して仮説を立て、具体的な解決案の提案や、施策実施後の検証などを行う。
エンジニア型
分析を行うための、データ分析基盤の設計・開発。
分類はできますが、両方を兼ねたハイブリッドなスキルセットの方も多くいらっしゃるかと思います!私自身もどちらも行っています!
インハウスとアウトソース
データアナリストは、インハウスとアウトソースに分類もできます。
インハウス
事業会社に属して分析業務を行うデータアナリスト。
担当するサービスや商品にコミットして分析を行います。
アウトソース
分析業務を支援している企業に属して、事業会社の分析業務を行うデータアナリスト。
企業にもよりますが、プロジェクト単位でアサインされていくイメージかと思います。
データアナリストのキャリアパス
想定できるキャリアパスの例を複数あげてみます。
プレイヤー型で突き詰める
一つ目は、データアナリストのスキルを突き詰めていくパターンです。
前述したように、主に5つのスキルが必要とされすべてを身に着けていくにはかなりの時間がかかります。これらを体系的に身に着けていき、データアナリストとしてのスキルを極めていくパターンとなります。
データ分析チームのマネジメント
2つ目は、データ分析チームのマネジメントを行うパターンです。
事業課題にコミットする分析業務を推進していくことが求められます。
また、5つのスキルすべてを備えたメンバーを複数集めることはなかなか難しいので、複数メンバーで必要なスキルを補完しあうような組織設計も求められます。
関連職種にキャリアチェンジ
3つ目は、関連職種にキャリアチェンジするパターンです。
例えば、統計や機械学習のスキルを身に着けデータサイエンティストになる場合やデータベースやSQLの知識を身に着けデータベースエンジニアになるパターンなどがあります。
自身の強みに応じて、こうしたキャリアチェンジも想定できます。
データアナリストとは?まとめ
本記事では、
- データアナリストの業務
- データアナリストに必要なスキル
- データアナリストの分類
- データアナリストのキャリアパス
を整理しました。
インターネット上でいろいろなことができるようになった今、データの重要性が増しています。
その「データ」を扱い、事業上の意思決定を支援するのがデータアナリストの重要な役目です。
必要なスキルは多くありますが、整理しながら学習できるとよいかと思います!
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(わたくしも転職の際に利用させていただき、ご縁を頂きました)
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