ITツール導入のプロジェクトとは
DWHやBIなどの何かしらのITツールを導入する際には、ある程度決まった型で進行ができます。
私自身、データアナリストではありますがGoogle CloudやAWSなどのツール導入を実施した経験があり、参考になればと思いそのあたりの段取りをまとめてみたいと思います。
ITツール導入の段取り
- プロジェクトの目的と範囲の定義
- 導入するITツールの目的や必要性を明確にし、プロジェクトの範囲を定義します。
- 具体的な要件や期待される成果物を洗い出しましょう。
- プロジェクトチームの編成
- プロジェクトチームを構築し、関係者や役割を明確にします。
- プロジェクトマネージャー、技術リーダー、ユーザー代表などが含まれる場合があります。
- 要件定義とツール選定
- ユーザーの要件を収集し、ツール選定のための基準を設定します。
- ツールの評価、デモの実施、ベンダーとの交渉などを行い、最適なツールを選びます。
- プロジェクト計画の策定
- プロジェクトのスケジュール、タスク、リソース、予算などを詳細に計画します。
- マイルストーンの設定やスケジュールの調整、リスクの識別と対策策定などが含まれます。
- プロジェクトの実施
- 開発、テスト、トレーニング、データ移行など、ツール導入に必要な活動を進めます。
- タスクの割り当て、進捗のモニタリング、問題解決などを行いながらプロジェクトを推進します。
- ユーザートレーニングとドキュメンテーション
- ユーザーに対して適切なトレーニングを提供し、ツールの使用方法やベストプラクティスを伝えます。また、必要なドキュメントやマニュアルの作成も行います。
- ツールの本番運用と評価
- ツールを本番環境に展開し、運用を開始します。運用中のトラブルシューティングや改善策の検討を行い、ユーザーのフィードバックを収集し継続的に評価します。
- プロジェクトクローズ
- プロジェクトの成果物や経験を文書化し、関連者に報告や関係者への感謝の意を伝えます。
- プロジェクトの達成度合いを評価し、課題や改善点を振り返ります。
- アフターケアとサポート
- ツール導入後もユーザーのサポートを継続します。
- 問題解決や機能追加の要望に対応し、運用の円滑な継続を支援します。
- プロジェクトのレビューと報告
- プロジェクトの成功要因や課題、教訓を振り返ります。報告書やプレゼンテーションを作成し、上級管理職や関係者にプロジェクトの成果と結果を報告します。
すべての工程に共通して言えることは、ドキュメント化が必須であることです。
メンバーのプロジェクトの共通理解やプロジェクト全容の可視化のために必須になります。
プロジェクトの目的と範囲の定義に関して
以下に、重要部分である 1.プロジェクトの目的と範囲の定義 について補足します。
目的の明確化
プロジェクトの目的を明確にすることが重要です。
なぜそのITツールを導入するのか、何を達成しようとしているのかを示すものです。目的は具体的で明確なものであり、ビジネスのニーズや戦略目標と関連している必要があります。例えば、生産性の向上、コスト削減、効率改善、品質向上などが一般的な目的として挙げられます。
要件の収集と定義
プロジェクトチームは、関係者やユーザーとのコミュニケーションを通じて要件を収集します。
要件は、ユーザーが望む機能や機能性、非機能要件(セキュリティ、パフォーマンスなど)など、導入するITツールに対して満たす必要がある要素です。要件を収集した後は、それらを整理し、優先順位をつけて定義します。
スコープの定義
プロジェクトのスコープは、プロジェクトが対象とする業務領域や範囲を明確に定義するものです。
スコープ定義では、プロジェクトの範囲内に含まれる作業や機能、プロセスの範囲を明確にします。スコープを定義することで、プロジェクトの境界を明確にし、範囲外の要素や作業を避けることができます。
プロジェクトをスムーズに進行し成功に導くために、
「やらないこと」を決めることが重要です!
制約条件とリソースの特定
プロジェクトの目的と範囲を定義する際には、制約条件や利用可能なリソースも考慮する必要があります。
制約条件には予算制約、時間制約、技術的制約、人的リソースの制約などが含まれます。これらの制約条件を明確にすることで、プロジェクトの進行において適切な判断ができます。
補足
私自身、最初にプロジェクトマネジメントをやるとなった際には以下の本を参考にしました。
どのように計画して実行していくかを具体的にまとめてくれています。
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そのほかのデータアナリスト関連の記事をまとめておりますのでご参考ください。
>Coffee Tech Blog データアナリスト関連記事
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