「文字列を日付のデータ形式に変更できないか、、」
本記事を見に来ていただいた方は、そのようなお悩みをお持ちではないでしょうか?
それを解決できるのがCASTになります。
本記事では、データ型の種類とCASTでのデータ型の変換方法を解説いたします!
CASTでのデータ型変換はじめに
SQLに限らずですが、プログラム上でデータを適切に扱うためにデータの形式を定義した「データ型」があります。
データ型(Data Type)とは、コンピュータ上でデータを表現する際に使用される特定の種類のデータの形式を指します。プログラムやデータベースにおいて、各変数やデータのメモリ領域に割り当てる際に、そのデータがどのような種類の情報であるかを示すものです。データ型によって、コンピュータはデータを適切に解釈し、適切な操作を行うことができます。
SQLのデータ型の種類
SQL(Structured Query Language)のデータ型には、以下のような種類があります。
それぞれのデータ型の内容についても簡単に説明します。
- 数値型 (Numeric Types)
- INTEGER: 整数値を表すデータ型です。
- FLOAT (または DOUBLE): 浮動小数点数を表すデータ型で、精度が高いものをDOUBLEと呼ぶこともあります。
- 文字列型 (Character Types)
- CHAR: 固定長の文字列型です。
- VARCHAR: 可変長の文字列型です。
- TEXT: 非常に大きな可変長の文字列を格納するためのデータ型です。
- 日付型 (Date and Time Types)
- DATE: 年、月、日を表すデータ型です。
- TIME: 時間を表すデータ型です。
- TIMESTAMP: 日付と時間を表すデータ型です。一般的に、DATEとTIMEを組み合わせた形式として扱われます。
- 論理型 (Boolean Type)
- BOOLEAN (または BOOL): 真偽値(trueまたはfalse)を表すデータ型です。
- バイナリ型 (Binary Types)
- BLOB (Binary Large Object): 画像、動画、音声などのバイナリデータを格納するためのデータ型です。
- その他のデータ型
- ENUM: 事前に定義された値のリストから選択する列挙型を定義するデータ型です。
- JSON: JSON(JavaScript Object Notation)形式のデータを格納するためのデータ型です(一部のデータベースシステムでサポートされています)。
- ARRAY: 複数の値を格納する配列型を表すデータ型です(一部のデータベースシステムでサポートされています)。
これらのデータ型は、データベース管理システム(例: MySQL、PostgreSQL、SQL Server、Oracleなど)によってサポートされる範囲や命名規則が異なる場合があります。データ型の選択はデータの特性と用途に応じて行う必要があります。
CASTでのSQLのデータ型変更方法
CAST関数を使用すると、データ型を変更することができます。
CASTでのデータ型変更の基本構文
具体的な構文は次の通りです。
CAST(式 AS 新しいデータ型)
- 式: 変換したい値や列を指定します。
- 新しいデータ型: 式を変換したい新しいデータ型を指定します。
CASTでのデータ型変更の具体例
例えば、”employees”テーブルの”age”列が文字列型(VARCHAR)で、それを整数型(INTEGER)に変換する場合は、以下のように”CAST”関数を使用します。
SELECT CAST(age AS INTEGER)
FROM employees
上記の例では、”age”列の値が整数型に変換されて結果が表示されますが、テーブルそのもののデータ型は変更されていません。元のテーブルのデータ型を変更したい場合は、後述の”ALTER TABLE”文を使用する必要があります。
なお、”CAST”関数を使用してデータ型を変換する際には、適切な変換が行われるように注意してください。例えば、文字列型を整数型に変換する場合、有効な整数であることを保証するために適切なエラーハンドリングが必要です。データの大きさや内容によっては、変換によるデータの損失やエラーが発生する可能性もあるため、注意して使用してください。
補足)ALTER TABLEでのテーブルのデータ型変更
テーブルそのもののデータ型を変更する場合は、SQLの”ALTER TABLE”文を使用します。
データベース管理システムによって若干の違いがある場合もありますが、一般的な構文は次の通りです。
ALTER TABLE テーブル名
ALTER COLUMN 列名 新しいデータ型
- テーブル名: データ型を変更したいテーブルの名前
- 列名: データ型を変更したい列の名前
- 新しいデータ型: 列に設定したい新しいデータ型
具体例を挙げると、例えば”employees”テーブルの”age”列のデータ型を文字列型から整数型(INTEGER)に変更する場合は、以下のようにSQL文を実行します。
ALTER TABLE employees
ALTER COLUMN age INTEGER
データ型の変更は重要な操作であるため、注意して行いましょう!
テスト環境などで事前に試してから本番環境で行うことが望ましいです。
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SQL参考本
SQL学び始めの時はこちらの本を参考にしていました。
DBやテーブルの構造から、よく使う関数などがまとめられています。基礎を身につけたい方におススメです。
SQL文法関連記事
そのほか、SQL関連記事をこちらにまとめておりますのでご参考ください。
> Coffee Tech Blog SQL関連記事
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SQLのデータ型とCASTでのデータ型変更についてまとめ
以上がSQLのデータ型とCASTでのデータ型変更についての解説となります。
私自身、実務をしていても数値→文字列、文字列→数値の変換はよく行います。
ご自身の環境とデータに合わせてご活用いただければと思います。
参考になれば幸いです☕
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