【SQL文法】SQLのHAVING句について解説

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SQLのHAVING句とは

SQLのHAVING句は、集約関数を使用してグループ化された結果セットに対してフィルタリングを行うための条件を指定するために使用されます。

HAVING句はGROUP BY句とともに使用され、GROUP BY句で指定された列を基準にして結果セットをグループ化します。

HAVING句の基本構文と使用例

HAVING句の基本構文は次のとおりです。

SELECT 列名1, 列名2, ...
FROM テーブル名
WHERE 条件
GROUP BY 列名1, 列名2, ...
HAVING 条件

HAVING句は、集約関数(例:SUM、AVG、COUNT、MAX、MIN)を使用する場合に特に有用です。HAVING句の条件は、集約関数を含む式や列名を使用して指定します。この条件により、グループ化された結果セット内の特定のグループをフィルタリングすることができます。

HAVING句の使用例を示します。

SELECT category, COUNT(*) as total
FROM products
GROUP BY category
HAVING COUNT(*) > 5

上記の例では、”products”テーブルをカテゴリごとにグループ化し、各カテゴリの商品数を計算しています。HAVING句により、商品数が5より大きいカテゴリのみを結果として取得します。

このように、HAVING句を使用することで、集約関数を含む結果セットに対して条件を適用し、特定のグループをフィルタリングすることができます。

HAVING句とWHERE句の違い

HAVING句は、WHERE句との違いに注意する必要があります。

WHERE句は、集約関数を使用する前に個々の行に対してフィルタリングを行うために使用されます。一方、HAVING句は、集約関数を使用してグループ化された結果に対してフィルタリングを行うために使用されます。

WHERE句とHAVING句は、SQLクエリで使用される条件節ですが、いくつかの重要な違いがあります。

  1. 適用するタイミング
    • WHERE句: WHERE句は、FROM句の後に適用されます。つまり、WHERE句はテーブルからデータを抽出する前にフィルタリングを行います。WHERE句では、個々の行に対して条件を評価し、評価結果が真となる行だけが結果セットに含まれます。
    • HAVING句: HAVING句は、GROUP BY句の後に適用されます。つまり、HAVING句はグループ化された結果セットに対してフィルタリングを行います。HAVING句では、集約関数を使用した結果に対して条件を評価し、評価結果が真となるグループだけが結果セットに含まれます。
  2. 適用対象
    • WHERE句: WHERE句は、個々の行に対して条件を適用します。つまり、テーブルの列に対して条件を指定することができます。
    • HAVING句: HAVING句は、集約関数を使用した結果に対して条件を適用します。つまり、グループ化された結果セットの各グループに対して条件を指定することができます。
  3. 使用できる要素
    • WHERE句: WHERE句では、テーブルの列や式を使用して条件を指定することができます。比較演算子(=、<、>、INなど)や論理演算子(AND、OR、NOTなど)を使用して、条件を組み合わせることができます。
    • HAVING句: HAVING句では、集約関数やGROUP BY句で指定された列を使用して条件を指定することができます。集約関数を含む式や列名を使用して条件を組み立てることができます。

WHERE句とHAVING句を使ったクエリの例

SELECT product_name, price
FROM products
WHERE price > 100

上記の例では、WHERE句を使用して、価格が100より大きい商品のみを抽出しています。

SELECT category, AVG(price) as average_price
FROM products
GROUP BY category
HAVING AVG(price) > 50

上記の例では、HAVING句を使用して、カテゴリごとの平均価格が50より大きいカテゴリのみを結果として取得しています。

以下に、WHERE句とHAVING句を組み合わせて使用するクエリの例を示します。

SELECT category, AVG(price) as average_price
FROM products
WHERE price > 100
GROUP BY category
HAVING AVG(price) > 50

上記の例では、WHERE句を使用して価格が100より大きい商品を抽出し、その後でカテゴリごとにグループ化します。そして、HAVING句を使用してカテゴリごとの平均価格が50より大きいカテゴリのみを結果として取得します。

このクエリでは、WHERE句を使用して最初に個々の行の条件をフィルタリングし、その後にHAVING句を使用して集約関数の条件を適用しています。両方の条件が組み合わさることで、最終的な結果セットが得られます。

注意点として、HAVING句は集約関数に対して条件を指定するため、HAVING句で指定する列はSELECT句またはGROUP BY句で指定された列である必要があります!

以上がWHERE句とHAVING句の違いについての詳細な説明です。

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