Tableauワークブックのパブリッシュはじめに
Tableauは、データの可視化と組織がよりデータに基づいた意思決定を行えるように支援することを目的としたデータ分析ソフトウェアです。
本記事では、Tableau Desktop(デスクトップアプリケーション)からTableau Server(エンタープライズ向けの共有プラットフォーム)とTableau Online(クラウドベースの共有プラットフォーム)にワークブックをパブリッシュする方法を解説いたします。
- Tableau DesktopからTableau Server / Onlineへのデータソースとワークブックのパブリッシュ方法
- データソースとダッシュボードをパブリッシュする
- パブリッシュしたダッシュボードからデータソースへの接続が「ライブ」になっている
- パブリッシュしたデータソースが「抽出」になっていて抽出の実行がスケジュールされている
今回データソースを「抽出」でパブリッシュしています。データソースを抽出にするかライブ接続にするかの判断は状況によります。その辺りはTableauデータソースの抽出とライブ接続の違いにまとめておりますのでご参考ください。
Tableauの基本説明
Tableauとは
Tableauは、データの可視化と組織がよりデータに基づいた意思決定を行えるように支援することを目的としたデータ分析ソフトウェアです。
Tableauを使用すると、複雑なデータセットからインタラクティブなダッシュボードやレポートを作成し、データを視覚的に分析することができます。
Tableauの機能と特徴
主な機能と特徴をいくつか紹介します。
- データ接続
- さまざまなデータソースとのシームレスな接続が可能です。データベース、Excelファイル、クラウドサービスなど、さまざまなデータソースからデータを取り込むことができます。
- ビジュアライゼーション
- Tableauのビジュアライゼーション機能を使用すると、データをグラフ、チャート、マップなどの視覚的な形式で表現することができます。ドラッグアンドドロップの操作でデータを操作し、見やすいダッシュボードを作成できます。
- インタラクティブな分析
- ユーザーがデータに対してインタラクティブな操作を行うことを可能にします。データセットをフィルタリングしたり、ドリルダウンしたり、ドラッグアンドドロップでデータを再配置したりすることができます。
- ダッシュボードとレポート
- 複数のシートを組み合わせてダッシュボードを作成することができます。ダッシュボードは、複数の視覚化要素を1つの画面にまとめることで、データの全体像を把握するのに役立ちます。また、レポートを作成してデータの要約や詳細な分析を行うこともできます。
- 共有とコラボレーション
- 作成したダッシュボードやレポートを共有し、他の人とコラボレーションすることができます。他のユーザーとデータの洞察を共有し、意思決定や意見交換を行うことができます。
Tableauのプロダクト
Tableauには、Tableau Desktop(デスクトップアプリケーション)、Tableau Server(エンタープライズ向けの共有プラットフォーム)、Tableau Online(クラウドベースの共有プラットフォーム)など、いくつかの異なるバージョンやプロダクトがあります。
今回は説明の流れで使用するそちらの3つについて説明します。
- Tableau Desktop
- Tableau Desktopは、データの可視化や分析を行うためのクライアントアプリケーションです。デスクトップ上でデータを取り込み、ビジュアライゼーションやダッシュボードの作成、データの洞察の発見を行うことができます。
- Tableau Server
- Tableau Serverは、組織内でTableauのダッシュボードやレポートを共有するためのエンタープライズ向けのプラットフォームです。Tableau Serverを使用すると、セキュリティを確保しながらデータを共有し、ユーザー間でコラボレーションすることができます。
- Tableau Online
- Tableau Onlineは、クラウドベースのTableauのバージョンであり、データの可視化と共有をオンライン上で行うことができます。Tableau Onlineを使用すると、データをクラウド上に格納し、ブラウザを通じてアクセスできるようになります。また、Tableau Onlineは複数のユーザーとの共同作業や共有が容易です。
Tableau OnlineとServerの違い
Tableau OnlineとTableau Serverは、Tableauのデータ可視化プラットフォームの異なるホスティングオプションを提供します。
以下に、それらの違いを要約したものです。
- ホスティング場所:
- Tableau Online: Tableau Onlineはクラウドベースのサービスで、Tableauが提供するクラウド環境でホスティングされます。ユーザーはインターネットを介してアクセスします。
- Tableau Server: Tableau Serverは、組織内のサーバーまたはクラウドプラットフォームに展開されるオンプレミスまたは自己ホスト型のソリューションです。
- データのセキュリティと制御:
- Tableau Online: セキュリティはTableauが提供するクラウドプラットフォームに依存します。データはTableauにホストされ、クラウドプラットフォームのセキュリティ機能に依存します。
- Tableau Server: セキュリティとアクセス制御は、組織内で完全に制御できます。データは組織のネットワーク内にあり、セキュリティポリシーに従ったカスタマイズが可能です。
- カスタマイズと拡張性:
- Tableau Online: Tableau Onlineはクラウドプラットフォーム上でホストされており、カスタマイズが限定的です。一部の拡張機能は制限されることがあります。
- Tableau Server: Tableau Serverはオンプレミスまたはクラウドで自己ホスト型として展開され、より高いカスタマイズと拡張性が可能です。組織の要件に合わせて設定できます。
- 管理とメンテナンス:
- Tableau Online: インフラストラクチャの管理とメンテナンスはTableauによって行われます。ユーザーはアップデートなどのタスクを管理しません。
- Tableau Server: 組織はサーバーの管理とメンテナンスを自己責任で行う必要があります。セキュリティパッチやアップデートの管理が含まれます。
- 可用性とパフォーマンス:
- Tableau Online: Tableauは高可用性を確保し、パフォーマンスの最適化を行います。サービスはクラウドプロバイダーのインフラストラクチャを使用します。
- Tableau Server: 可用性とパフォーマンスは組織の自己責任で管理する必要があります。適切なハードウェアと設定が必要です。
セキュリティ要件などに合わせ、どちらを選択するか検討になるかと思います!
Tableauワークブックのパブリッシュ方法
データソースのパブリッシュ
- データソースを「抽出」する
- Tableau Desktopの下部のタブ「データソース」を選択
- データソースの画面で右上の「抽出」を選択する。(データソースが複数ある場合はシート左上の「データ」→今回抽出するデータを右クリック→「データソースの編集」で抽出したいデータを選択)
- この時、フィルターをセットし抽出するデータをフィルタリングすることも可能。抽出にはデータ量によって時間がかかる。
- ※作業スピード向上などの理由から、作業開始時にまず抽出しておくほうが良いかもしれません!
- 抽出したデータソースをパブリッシュする
- Tableau Desktop 上部のタブ「サーバー」→「データソースのパブリッシュ」を選択する。パブリッシュしたい先の任意のフォルダを選択し、任意のファイル名を記載
- データソースの抽出の実行をスケジュール化する
- Tableau Server / Onlineにパブリッシュしたデータソースの抽出実行をスケジュール化する。(パブリッシュしたのみではデータが更新されないため)
- パブリッシュが完了したデータソースを開き「抽出の更新」→「新しい抽出の更新」から抽出を実行したいタイミングを選択。
- ※データソースが複数ある場合はすべて行う必要あり
ダッシュボードのパブリッシュ
- シートをダッシュボード化する
- Tableau Desktop 下部のタブ「新しいダッシュボード」でダッシュボードのシートを追加。1ダッシュボードに収めたいシートをドラッグアンドドロップで追加していく。複数ダッシュボードに分ける場合はダッシュボードを追加する。
- タブに残っているシートはパブリッシュ後にすべて表示されるのでシート追加完了後、表示しなくていいシートを「非表示」にする。(基本ダッシュボードのみ残すがよいかと思います)
- もしくはパブリッシュ時にパブリッシュするシートが選択できるので必要なシートのみ選択してパブリッシュする。
- ダッシュボード化におけるTips
- サイズは「汎用デスクトップ」がPCで見た時のおさまりがいいかと思います。狭いようであれば高さを手動で変更も可能
- シートは固定的な「タイル」柔軟に配置できる「浮動」で配置が可能
- ダッシュボード内でフィルターを連動させたい場合は「フィルター」 シェルフでフィールドを右クリックし「ワークシートに適用」→「選択したワークシート」の順に選択します。
- 参考URL:フィルタ適用先の設定
- ワークブックをパブリッシュ
- Tableau Desktop上部のタブから「サーバー」→「ワークブックのパブリッシュ」を選択し、パブリッシュ先となる任意のフォルダ選択・ダッシュボード名記入をする。同一フォルダ内で同一ファイル名だと上書きされてしまうので注意
以上になります。
Tableauを使いこなせると、データアナリストやWEBアナリストといった職種の方は業務の幅が広がるかと思います!多くの企業で導入が進んでいます。
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