はじめに
どちらもBIツールでありますが、TableauとLooker Studio(私が使用していた時はData Portalという名前でした)のどちらも使用する機会がありました。
また、TableauをLooker Studioで代替できないかの検討も行ったので、それぞれの特徴とどちらを使用するかのおおまかな判断軸を少しまとめてみたいと思います。
TableauとLooker Studioについて
Tableauの概要
Tableauが提供するBIツール。特徴的な点は、直感的なインターフェースと豊富な可視化オプション。
基本有料となり、権限によって料金が異なります。(編集者70$/年・閲覧者15$/年)ダッシュボード作成のためのツール(Tableau Desktop)やデータクレンジングのためのツール(Tableau Prep)などダッシュボードを作りこむうえで必要なツールがそろいます。
Tableauのプロダクト
Tableau Desktop(デスクトップアプリケーション)、Tableau Server(エンタープライズ向けの共有プラットフォーム)、Tableau Online(クラウドベースの共有プラットフォーム)など、いくつかの異なるバージョンやプロダクトがあります。
- Tableau Desktop
- Tableau Desktopは、データの可視化や分析を行うためのクライアントアプリケーションです。デスクトップ上でデータを取り込み、ビジュアライゼーションやダッシュボードの作成、データの洞察の発見を行うことができます。
- Tableau Server
- Tableau Serverは、組織内でTableauのダッシュボードやレポートを共有するためのエンタープライズ向けのプラットフォームです。Tableau Serverを使用すると、セキュリティを確保しながらデータを共有し、ユーザー間でコラボレーションすることができます。
- Tableau Online
- Tableau Onlineは、クラウドベースのTableauのバージョンであり、データの可視化と共有をオンライン上で行うことができます。Tableau Onlineを使用すると、データをクラウド上に格納し、ブラウザを通じてアクセスできるようになります。また、Tableau Onlineは複数のユーザーとの共同作業や共有が容易です。
- Tableau Prep
- Tableau Prepは、データの準備と前処理を行うためのツールです。データソースからデータを取り込み、クリーニング、結合、変換などの操作を行うことができます。Tableau Prepを使用することで、データの品質を向上させ、分析に適した形式にデータを整形することができます。
- Tableau Mobile
- Tableau Mobileは、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイス上でTableauのダッシュボードやレポートを表示および操作するためのアプリケーションです。Tableau DesktopやTableau Serverで作成されたビジュアルコンテンツをモバイルデバイスで利用することができます。オフラインでの利用やデータのセキュリティにも対応しています。
- Tableau Public
- Tableau Publicは、データの可視化と共有を目的とした無料のプラットフォームです。Tableau Desktopで作成したダッシュボードやレポートをTableau Publicにアップロードし、他の人と共有することができます。Tableau Public上のビジュアルコンテンツは、ウェブブラウザからアクセス可能で、一般のユーザーと共有することができます。
メインで使用するのはダッシュボード開発のためのTableau Desktopとパブリッシュ先のTableau ServerもしくはTableau Onlineという感じかと思います。加えてTableau Prepでデータの前処理を行うこともあるかなと思います。
個人的には、ロジックが属人化してしまうのでTableau Prepで加工するよりはデータマートを整理することを優先できるとよいと考えます。
おススメ学習本
Looker Studioの概要
Googleが提供するBIツール。Googleアカウントがあれば無料で使用できる。
(ビジネス利用となると、Google Workspaceを契約してアカウント作成することになるかと思うので場合によっては有料ともいえるかもしれません)
無料ですがデータソースの連携先は800近くあるようです。
TableauとLooker Studioで共通してできること
- データの可視化
- データを直感的に可視化する機能を提供します。グラフ、チャート、ダッシュボードなどの視覚化要素を使用してデータを探索し、洞察を得ることができます。
- データソースの接続
- TableauとLooker Studioは、さまざまなデータソースに接続できます。データベース、クラウドサービス、ファイルなどからデータを取得して分析することができます。
- ビジネスユーザー向けのインターフェース
- ビジネスユーザーがデータ分析を行うための直感的で使いやすいインターフェースを提供します。ユーザーは、ドラッグアンドドロップなどの操作でデータを操作し、ビジュアルなレポートやダッシュボードを作成することができます。
無料ですが、Looker StudioもBIツールとして十分な機能を備えています!
どちらを活用するにしても、ダッシュボードを作りこみ過ぎて属人化しないようデータマートの整備が不可欠となります。
TableauとLooker Studioを使用してみての違い
- 表現力はTableau、手軽さと料金はLooker Studio、が第一印象です。様々な表現が出来てBI関連のツールも多い分、Tableauのほうが学習コストが高い印象です。
- Tableauは直感的な操作がしやすくインサイトの発見に繋がりやすいと感じるので、アドホックな分析に強みがあるのではないかと感じます。作りこみが出来る反面、属人化してしまう可能性がある点はデメリットと感じます。
- Looker Studioの方は、無料使用も可能なので小規模でダッシュボード化を実施してみるケースに向いていそうです。また、Looker Studioの方は全社的にGoogle Workspace & Google Cloudを使用している場合などはGoogleサービス間で多岐に渡り連携できることもメリットとなります。
TableauとLooker Studio概要比較まとめ
- まず小規模でBIの活用を開始してみるタイミングではLooker Studio
- 作りこむ予定がある、いろいろな表現が必要になる、アドホックな分析案件も多発しそう、という際はTableauがよさそうかなと感じました。
TableauやLooker Studioを使いこなせると、データアナリストやWEBアナリストといった職種の方は業務の幅が広がるかと思います!
また、もしIT業界への転職でお悩みの方はIT転職に特化した Geekly へのご相談をご検討ください!(わたくしも転職の際に利用させていただき、ご縁を頂きました)
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